今年の12月は去年に比べて暖かく四国の1900m級の峰にも積雪が殆どありません。最高の天気に恵まれたクリスマスイブのこの日。かねてから歩きたいと思っていた三嶺北西尾根から三嶺、そして西熊山北尾根を周回します。
最初、三嶺北西尾根へは「ふるさと林道」久保蔭谷橋東側のいつもの場所から取り付きます。
急坂の杉林帯を抜けると周囲には笹が見えはじめ、ダケカンバなどの広葉樹林、ウラジロモミなどの針葉樹林が現われ風格がある白骨林の横を通って最後の急坂を登りきると一気に視界が開けて1806m峰に出ます。
ここからの眺めは三嶺、西熊山から牛の背に至る広大な台地にミヤマクマザサの群落、その間にコメツツジが点在する大パノラマが広がっており、「雲上の日本庭園」の呼び名にふさわしい風景です。
1806m峰からはミヤマクマザサの間の気持ちのいい縦走路を三嶺へ。三嶺山頂で大パノラマをゆっくり楽しんだ後は縦走路を西熊山方面へ。西熊山東側から西熊山北尾根を下って駐車場所に向かいます。
この日のメインルートである三嶺北西尾根や西熊山北尾根は一般的な登山道ではなくて全コース獣道や人口林の伐採跡をたどる急坂の厳しいコースで、標識はありませんしテープの類も僅少です。また他に登山者も殆どいないため必ず自分でルートファインディングしながら進む必要があり詳細な地形図、磁石と地形を見る確かな目が欠かせません。また事前にGPSに詳細なルートデータを入力しておきます。初心者が単に三嶺や西熊山への最短ルートだと気軽に考えて三嶺北西尾根や西熊山の北尾根へ入るのは大変危険です。読図力や地形を見る目が備わった登山経験豊富な上級者が必ず同行し、十分な時間の余裕を持って行動してください。また、野生生物の生息域の真ん中を通っているため、彼たちの平和な生活を乱すことなくそっと通り抜けたいところです。 |
行 程 |
所要時間 |
駐車場所出発 |
9:27 |
2時間25分 |
1806m峰 |
11:11 |
三嶺山頂 |
11:52 |
三嶺出発 |
12:05 |
3時間50分 |
西熊山北尾根分岐 |
13:27 |
渡川地点 |
14:45 |
駐車場所帰着 |
15:55 |
標高、緯度、経度
登山口 |
1,064m |
N33”51’20.55” E133”58’04.85” |
三嶺山頂 |
1,893m |
N33”50’22.00” E133”59’15.50” |
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